Date: 11月 28th, 2016
Cate: マルチアンプ
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マルチアンプのすすめ(その36)

前回(その35)の時点では、
LCネットワークの直列型の音を、自分で試してはいなかった。
それから約一年のあいだに、
喫茶茶会記で毎月第一水曜日に行っているaudio sharing例会で試している。

6cBのスロープで、2ウェイのシステムに限っていえば、
直列型ネットワークのメリットは、確かにある。

3ウェイ、4ウェイとなっていくと、そのへんどうなのかはこれから試してみたいことであるし、
高次のスロープではどうなっていくのか。
システムとしてスピーカーをどうまとめていくのか、
その方向性によってもネットワークを並列型か直列型かは変ってくるとはいえ、
直列型ネットワークの音を、自分で出してみて得られたものはけっこうあった。

それで思ったのは、マルチアンプにおける直列型はあり得るのか、だ。

トゥイーターとウーファーを直列に接続して、
それぞれのユニットにアンプをあてがうという接続は、まず無理である。
ならばパワーアンプの手前、
つまりデヴァイディングネットワーク(いわゆるチャンネルデヴァイダー)を、
並列型ではなく直列型にできないものだろうか。

ここを直列型にすることで、LCネットワークにおける直列型とイコールになるわけではないにしても、
共通する良さがあるのではないだろうか。

具体的にどうやるのか。
スピーカーユニットのところをトランスに置き換えればいい、とすぐに気づいた。

2ウェイならばライントランスをふたつ直列接続にする。
それぞれのトランスに対してコイル、コンデンサーを並列接続する。

直列型LCネットワークの回路図のスピーカーユニットを、
そのままトランスに置き換えただけの回路である。

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