ミソモクソモイッショにしたのは誰なのか、何なのか(その10)
船木文宏氏のブログ「もういちどオーディオ」。
更新は数年前で終ってしまっているが、現在も公開されている。
その中に「オーディオは奥が深い~“純粋オーディオ音”志向(2)」がある。
この文章の終りに近いところに「●耳の感度」という中見出しがつけられている。
ここのところに登場する「あるオーディオのライター」、
いわゆるオーディオ評論家と呼ばれている人のことが書かれている。
詳細はリンク先を読んでほしいが、
この「あるオーディオのライター」は、
片チャンネルのスピーカーが逆相になっていることに最後まで気づかずに試聴していた。
にも関わらず試聴が終って、編集者に向って
「このスピーカー、なかなかいいよ。値段の割りにいい音をしてる。」と言う。
船木さんはこの「あるオーディオのライター」が誰なのかは書かれていない。
いまも現役のオーディオ評論家と呼ばれている人だからだ。
それでもヒントは書かれている。
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この方はもうかなり年配で、若いときからなぜか威張った態度と物言いで知られています。先生と呼ばなくては叱られそうですが、親しくなると○○さん、と呼ぶとにっこりする無邪気さもあります。
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私は、この話を船木さんの「知り合いの若いライター」から直接聞いていた。
仮に聞いていなくとも、ヒントを読めば、すぐに誰なのかはわかる。
スピーカーが片チャンネル逆相で鳴っていることに気がつかなかった人は、
いまもオーディオ評論家と呼ばれて仕事をしているし、
オーディオ業界関係者は「先生」と呼ぶ。
読者も先生とつけて呼ぶ人の方が多いかもしれない。
スピーカーが片チャンネル逆相で鳴っていることに気づかなくとも、
この業界では仕事をやっていけることに疑問を感じない人が多い、ということなのかもしれない。