第65回audio sharing例会のお知らせ(LNP2になぜこだわるのか)
明日(6月1日)のaudio sharing例会のテーマは、
すでに書いているとおり、マークレビンソンのLNP2について、である。
1970年代後半にオーディオの世界に足を踏み入れた私にとって、
あのころのオーディオには、狂気を感じさせるモノがあった。
それは私だけが感じていたのではなく、
私よりも年上のオーディオマニアと話していても、狂気というキーワードがどこかに出てくる。
ステレオサウンド 43号に瀬川先生は、こう書かれていた。
*
スピーカーならJBLの4350A、アンプならマークレビンソンのLNP2LやSAE2500、あるいはスレッショールド800A、そしてプレーヤーはEMT950等々、現代の最先端をゆく最高クラスの製品には、どこか狂気をはらんだ物凄さが感じられる。チューナーではむろんセクエラだ。
*
《どこか狂気をはらんだ物凄さ》。
これこそがこの時代のオーディオの空気を支配していたもの、
これがオーバーな表現(捉え方)ならば、
1970年代のオーディオの空気のどこかにひそんでいたもの、といいかえてもいい。
この狂気に感化されてしまった者と感化されなかった者がいる。
LNP2にこだわる理由は、どうもそこにあるような気がしている。
わがままが許されるのであれば、
明日鳴らすスピーカーは別のモノにしたいし、パワーアンプも同じだ。
でも、そういうわけにはいかない。
けれど、あるディスクのある一曲だけは、
どこか狂気をはらんだ音で鳴らしてみたい、と思っている。
実際にやるかどうかは、明日の流れ次第だ。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。