Digital Integration(本とiPhoneと……・その2)
その本とは、「羊と鋼の森」だ。
川崎先生の、今日のブログに登場している。
「羊と鋼の森」を買った。
「羊と鋼の森」が置かれていたとなりのコーナーに「音に出会った日」が平積みになっていたのが、目に留まった。
この本のタイトルが「音楽に出会った日」だったら、手にとらずにレジに向っていた。
けれど「音に出会った日」である。
帯に書かれている文字を読む、裏表紙の文字も読む。
あの人なのか、と気づく。
2014年、YouTubeに人工内耳の手術を受けた女性の動画が公開されていた。
なにかの記事で知り、その動画を見たのだった。
この人が音楽を聴いたら……、その動画をみて思っていた。
「音に出会った日」には、知りたかったことが書かれている。
本人の手で書かれている。
「音に出会った日」の目次だ。
わたしの耳
風船と羽根
金属の箱
おじいちゃんの5ペンス硬貨
レコードの聴き方
病名
看護師になる夢
祖父との別れ
上着の横縞
辞表
写真を見る時間
盲導犬がやってきた
職場復帰
手術室へ
音に出会った日
はじめての音楽
テレビ出演
あたらしい役割
「音に出会った日」があり、次に「はじめての音楽」がある。
何が書かれているかは、あえて書かない。
思うのは、YouTubeにアップされた動画をみればわかるが、
スマートフォンによるものだとわかる。
この動画が撮られてなかったら……、
YouTubeがなかったら……、
もっといえばインターネットがなかったら……、
「音に出会った日」は出版されなかったであろう。
ここでもスティーブ・ジョブズの言葉を思い出す。
コンピューターは個人の道具ではない、と。
個人と個人をつなぐための道具である、ということを。
世界初のウェブブラウザであるWorldWideWebは、NeXTSTEPによって開発されていることも併せて。