Date: 3月 17th, 2016
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オーディオと青の関係(その7)

青で思い出す映画がある。
「ブルースチール(Blue Steel)」だ。
この映画で、キャスリン・ビグローという監督を知った。

「ブルースチール」が何を意味するのか知らずに観た。
映画館の大きなスクリーンに何かが大写しになるオープニングは、強烈だった。

カメラが対象物に触れんばかりに近接して、舐めるように撮っていく。
すぐには何か、わからなかった。
しばらくして、拳銃だと気付く。

すぐに気付かなかった理由は、その何かが青く光っていたからだった。
拳銃の実物は、いまも見たことがない。
拳銃といえばテレビで見るものぐらいで、日本のテレビドラマに登場する拳銃のイメージは青ではなく黒である。
モデルガンも黒だ。

「ブルースチール」を観て、
“Blue Steel”が酸化焼入れ処理を施した鋼のことであり、拳銃の錆防止の表面処理として用いられることを知った。
そういう理由から”Blue Steel”が銃の色を表し、さらには銃そのものを指す言葉としても使われることも知った。

「ブルースチール」のオープニングは、青がいままで感じたことがないほどに官能的な色であることを教えてくれた。

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