AAとGGに通底するもの(その13)
息吹は、呼吸でもあり、
たとえば「春の息吹」「新時代の息吹」という使い方では、気配とか生気という意味も含んでいる。
息吹を感じさせるものは、生きている。そう言えるはず。
音楽の息吹を感じさせる音、
音そのものが音楽の息吹、だとすれば、
音そのものの息吹がある「音」こそ、肉体の存在を感じとることのできる音、といえるだろう。
息吹をもつのであれば、音は生きている。
だがいじくりまわせば、音はあっけなく死んでしまう。
だからといって、放っておいても、ひからびてしまう。