Date: 12月 30th, 2015
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オーディオと青の関係(その2)

オーディオと青の関係でいえば、私の世代ではJBLのスタジオモニターである。
サテングレー仕様ではバッフルは黒だったが、ウォールナット仕様のバッフルはブルーだった。

4343のカラー写真を見ながら、「ブルーなんだ」とつぶやいていた。
他にブルーのバッフルのスピーカーシステムがあったかどうかは当時は知らなかった。
だけに、よけいに4343のブルーバッフルが印象に残っている。

4343だけではない、
同時代の4350のブルーのバッフルは面積が4343よりも大きいだけに、もっと強く印象に残る。

そして次に登場したのが、UREIのModel 813だ。
アルテックの同軸型ユニット604-8Gを搭載しながらも、
マルチセルラホーンのUREI独自のホーンに換装している。

このホーンの色が青だった。
このホーンが他の色だったら……、
特にアルテックのホーンと同じ黒だったら、Model 813のインパクトの強さは少し変ってきたかもしれない。

オーディオ機器の評価は音である。
けれど、単純に音だけではない要素が確実にある。

UREIのModel 813の成功の理由は、ホーンの青にあった、とさえいいたくなる。
そのくらいModel 813のホーンの青は際立っていた。

けれどModel 813Aになり、ホーンの外周部にスポンジ状のものが取りつけられるようになった。
音響的には813Aのホーンのほうが優れているのだろうが、
813の、あの薄いホーンと相俟っての青の印象が強く残っている私には、
あのスポンジをむしり取りたくなる衝動にかられる。

そんなことは措いとくとして、このころの私(高校生)にとって、
新しい時代のモニタースピーカーの象徴としての「青」があった。

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