続・思い浮かんできたこと
「音は人なり」が意味するところは、結局のところ、
レコードにおさめられている音楽は、決して不動でも不変でもない、ということ。
同じ1枚のレコードが、聴き手が100人いれば100とおりの鳴り方をする。
1000人いても、10000人いても、ひとつとして同じ音では鳴ることはない。
そこにオーディオが介在しているからだし、再生(演奏)する人がいるからだ。
その意味でも、オーディオは「虚」だと思う。
オーディオは、「虚」の純粋培養を、ときとして行ってくれる。
そのために必要なことはなんだろうか、と考えてゆくことを忘れてはならない。