Date: 2月 15th, 2015
Cate: 輸入商社/代理店
Tags:

輸入商社なのか輸入代理店なのか(その4)

以前書いているが、あるオーディオ店は、
アンプに関してはアキュフェーズとウエスギを客にすすめていた、という話を聞いている。

理由は、アフターサービス(修理)がしっかりしているから、ということだった。
故障しにくい、故障してもきちんと修理されて戻ってくる。
どんなに音が良くても、故障の頻度の高いものや、故障したときに修理がいいかげんだったり、
きちんと修理されたとしても、数ヵ月もかかるという製品は、客にはすすめられない。

これも店主のひとつのポリシーである。
このポリシーのみが正しい、とはいわないものの、
どんなに音の良さこそが最優先される、という人であっても、
実際に故障すると、故障しにくいアンプの有難みがわかるし、
修理体制がしっかりしたところの製品が選択肢ともなってくる。

修理というのは、高い技術が要求される。
新製品の開発は華やかさもあるけれど、修理の技術にはそれはない。
それでも修理は、どの会社にも必要となる。

国内メーカーもそうだし、輸入元もそうだ。
国内メーカーは、製品を開発しているだけに故障への対応もしっかりしていよう。
自分たちでつくったモノを自分たちで修理する。

けれど海外製品となると、そうではない。
輸入元の技術者が修理することになる。
他の人が設計・開発し製造したモノを修理することになる。

修理の大変さ・面倒さは国内メーカーよりもやっかいとなることもある。

マークレビンソンのLNP2、JC2は密閉されたモジュールにしていた。
この理由についてたずねられたときに、
「こうしておけば、もし故障が起こっても、いい加減な修理をされて、これらの本来の特性とかけはなれた、
ともかく音が出ている、というような状態で使われる心配はないからね。」
とマーク・レヴィンソンは答えている(ステレオサウンド 43号掲載のRFエンタープライゼスの広告より)

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]