Date: 1月 18th, 2015
Cate: 単純(simple)
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シンプルであるために(ミニマルなシステム・その7)

プロトタイプであったWadia 5、製品として登場したWadia 390 + Wadia 790。
私がミニマルなシステムだと感じるのは、Wadia 5である。

コントローラーとしてWadia 390が加わったとはいえ、基本構想はどちらも同じである。
けれどWadia 390 + Wadia 790には、Wadia 5には感じたミニマルな印象が後退している、と感じた。

なぜなのだろうか。
Wadia 5では円筒形の筐体がふたつだったのが、
Wadia 390 + Wadia 790では筐体の形状・大きさが変り、三筐体になったからだろうか。
たしかにWadia 390 + Wadia 790の本体はかなり大きい。

それでも充分なスペースのリスニングルームであれば、
その大きさも問題にならないはず。

私には大きさではなく、形状に、そう感じさせるところがあるよう思っている。
Wadia 5の筐体は円筒形。
円筒形のアンプはそれ以前にもあった。
イギリスのレクソンのパワーアンプは1977年には登場していたし、
日本のNIROのパワーアンプも基本的には円筒形だった。
円筒形のパワーアンプは目新しいわけではなかった。

Wadia 390 + Wadia 790の筐体の形状は言葉では表現しづらい。
誰かがいっていたけれど、
Wadia 790の筐体はスターウォーズのダースベイダーのマスクを思わせるようなところがある。
つまり威圧感がある。実物を見ていないけれど、存在感もどうだ、といわんばかりに写真から伝わってくる。

それに対してWadia 5の円筒形の筐体には、そういった要素は感じられない。

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