オーディオと「ネットワーク」(トーレンスのリファレンスのこと)
以前、トーレンスのリファレンスは開発過程ではダイレクトドライヴであった可能性がある、と書いた。
2011年6月、「私にとってアナログディスク再生とは(トーレンス・リファレンスのこと)」に書いている。
確度の高い推測とは自分で思っていても、
それを裏付けるものがなにか──フローティングベースの形状以外に──があったわけではない。
昨夜、audio sharing例会でEMTの950のことが話題になった。
950はEMTが開発したダイレクトドライヴ型プレーヤーの一号機である。
950は1977年か78年に登場している。
帰宅後、そういえば……、と思い、Googleで、「EMT 950」のキーワードで画像検索してみた。
モーターの写真が見つかった。
このモーターが950のフレームにどういうふうにマウントされているのかもわかった。
950のモーターは、写真をみるかぎり、
リファレンスのフローティングベースのセンターに設けられたスペースにぴったりおさまるように思える。
取り付け方も問題はない、といえる。
いうまでもなくEMTとトーレンスは同じ工場で作られていた。
リファレンスのシャフト、軸受けはEMTの930stのものを流用していることからも、
リファレンスは、やはり開発過程でダイレクトドライヴであった、と断言していいのではないだろうか。
それにしても便利な時代である。
キーワードを入力して、画像を見ていくことで、
昔ならば、どんなオーディオ雑誌にも掲載されていなかったところまで確認することができるようになっている。