2014年ショウ雑感(その7)
以前はオーディオ評論家に依頼していたところも、昨年あたりから、
自社スタッフによるデモ(プレゼンテーション)を行うところが増えてきている。
それをもの足りなく感じる人もいれば、むしろ好ましいと感じる人もいる。
どちらか一方になってしまうよりも、いろいろあったほうがいいと思う。
ただひとつ気になるのは、自社スタッフの場合、試聴ディスクをかけかえる。
その時に、いったい、この人は誰に向って話しているんだろうか、といいたくなる人が何人かいた。
限られた時間内でできるだけ試聴ディスクを多くかけたい、という気持からなのかもしれないが、
CDをジャケットにおさめながら(取り出しながら)、次にかけるディスクの紹介をする。
これは何も問題ではない。
その時に、椅子に坐っている来場者と同じ方向を見ながら話している。
なぜ、来場者の方に顔を向けて話さないのだろうか。
なにか不思議な光景でもあった。
顔を来場者に向けて話すだけでいいのに、
そういう意識がまったくないのか、ディスクのかけかえの度に、顔の向きは違っていた。
インターナショナルオーディオショウはもともとは輸入オーディオショウから始まっている。
オーディオフェアとは、だから違う側面がある。
輸入オーディオショウ以前のオーディオフェアにも輸入商社は出展していたが、
やはりオーディオフェアの主役といえるのは国内オーディオメーカーといえた。