Date: 8月 20th, 2014
Cate: アナログディスク再生
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私にとってアナログディスク再生とは(インサイドフォースキャンセラーのおもり・その1)

SMEのトーンアーム、3009にしてもロングアームの3012にしても、メインウェイトは二分割である。
カートリッジの重量によっては、メインウェイトを分割せずに使うことも、分割して使うこともできる。
分割すればメインウェイトは軽くなるから、ウェイトの位置は後方に行く。
分割しなければ、前方(トーンアームの軸受け)に位置する。

この二つの状態の音は、まったく同じではない。
私は、できるだけ分割せずにゼロバランスをとるようにしていた。

それでいまごろになって気がついたことがある。
SMEのトーンアームにも採用されているインサイドフォースキャンセラーのおもりの重さのことだ。

もう手元にSMEのトーンアームはないから実測することができないので、正確な数値とはいえないが、
3012−R Specialのインサイドフォースキャンセラーのおもりは2gか3gだった。
EMTのトーンアームはもう少し重かった、と記憶している。5gぐらいだろうか。

インサイドフォースキャンセラーのおもりは、ナイロン製の糸で軸受け上部から後方に伸びている棒にひっかける。
この棒にはいくつものスリットが刻まれていて、キャンセラル量に応じて位置を変えて調整する。

つまりインサイドフォースキャンセラーのおもりの重量を変えても、
ひっかける位置を変えることで、同じキャンセル量は得られる。
おもりを軽くもできるし重くもできる。

となると同じキャンセル量であってもおもりを軽くしたほうがいいのか、反対に重くしたほうがいいのか。
使用カートリッジによって結果は変ってくるのだろうか。

ナイロン糸を別の素材にしてみても音は変っていくはずだ。

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