Date: 8月 19th, 2014
Cate: フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(その6)

カセットテープの音には、どこかしら、ふわふわした感じを受ける。
この感じは、どんなに高級なデッキを用意したところで、多少は減りはするものの、なくなることはない。

このふわふわした、カセットテープにつきまっている不安定さは、
個人的にオーディオで、もっとも避けたい(取り除きたい)要素のひとつである。

私はカセットテープをそう感じしまう。
けれどこの点も、人さまざまで、カセットテープの音にふわふわした感じ、不安定さを感じない人もいる。
これは再生音に求めている優先順位が、それこそ人によって大きく違っているからであろう。

音の安定を求める私にはカセットテープのふわふわした感じは、
たまに聴く分には、カセットテープの音だな、というふうに受けとめられるが、
日常的に、メインのプログラムソースとなってくると、どうにも我慢できない要素となる。

だが再生音に、安定よりも他の要素をより強く求める人には、
カセットテープのふわふわした感じは、特にそうとは感じないようでもあり、
感じたとしても、そのことが音の不安定さということにはならないようだ。

カセットテープの音に、私と同意見の人もいれば、
そうかな、と首を傾げる人もいよう。

とにかく音は安定していほしい。
だからアナログプレーヤーにEMTの930st、927Dstを求めてきた、ともいえる。

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