Date: 8月 24th, 2010
Cate: 使いこなし
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使いこなしのこと(その29)

オーディオシステムのどこかを変える。
接続ケーブルを、他のものに交換してみる、インシュレーターの類を使ってみる、
お金をかけなくてもできることは多数あり、スピーカーの設置場所・仕方を変えてみる、
など、とにかくやろうという気になれば、音を変える要素は、無数といっていいくらいある。

どこでもいい、とにかく何かかが変れば(替れば)、音は必ず変化している。
大きな変化もあれば、小さな変化もあるが、音が変化しないということは絶対にあり得ない。
その変化を聴きとれるかどうかは聴き手の問題でしかない。

そして音の変化は、どこか部分的ではないということ。
ずっと以前から言われ続けていることだが、スピーカーシステムでトゥイーターを他の物に交換してみたら、
そのトゥイーターの受持帯域だけでなく、低音まで変化する。
その逆にウーファーを交換する、もしくはサブウーファーを追加することで、
低域の鳴り方だけでなく高域(もちろん中域も)も、それにつれて変化している。

つまりどんな場合にも部分的な変化だけにとどまることはなく、全体が変化している。
ただ変化の目立つところと、そこに隠れて、それほど目立たない変化がある。
音に「境界線」はないからだ。
どこかに境界線が存在すれば、変化は部分的なものでおさまるだろうけど。

どうしても大きな変化の方に機をとられがちになってしまうが、
そんな大きな目立つ変化に隠れてしまいがちの、小さく目立たない音の変化を、
きちんと把握して、おろそかにせず磨き積み上げていくことが、音を良くしていくことである。

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