妄想組合せの楽しみ(JBL D130・その5)
テクニクスSU-V6は安価なプリメインアンプだが、
この時代のプリメインアンプということもあってヘッドアンプも搭載している。
カートリッジはMM型だけでなくMC型も候補にできるけれど、
やはりMC型を使うであれば、外付けのきちんとしたヘッドアンプもしくは昇圧トランスを使いたい気持があるし、
MM型で使いたいカートリッジもいくつかあるので、MC型は次のステップでの楽しみにとっておきたい。
MM型で私がここで使いたいのはエラック(エレクトロアクースティック)のSTS455E(29900円)か、
オルトフォンのVMS20E MKII(25000円)、
それからデッカのMark V/EE(38000円)かMark V(M)(28000円)である。
D130を選んでおきながらも、私はこの組合せでクラシックもできれば聴きたいという気持があるから、
これらヨーロッパのカートリッジを選択するわけだが、
ジャズに焦点をしぼれば、エンパイアの4000D/III(40000円)を、多少高くなるけれどイチバンにもってきたい。
ここであげたカートリッジから、どれが選ぶのか、となると、
デッカのMark VがD130の鮮烈な印象をさらに新鮮なものにしてくれそうな気がする。
Mark Vには型番の末尾にアルファベットがつく。
何もつかないのが丸針、Eがつくのは楕円針、
EEとつくのは楕円針だが、Mark Vの振動系に改良が加えられたモデルで、
MがつくのはMark V/EEの針を丸針にしたモデル。
つまり同じ丸針でもMark VとMark V(M)は同じではない。
1980年ごろの組合せとしてスピーカーにD130をフルレンジで鳴らすところから出発するのだから、
ここはあえて丸針にするのが筋ではないだろうか。