Date: 3月 20th, 2014
Cate: レスポンス/パフォーマンス
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一年に一度のスピーカーシステム(その4)

ダイヤトーンのDS1000の実力を最初から知ること(聴くこと)ができたのは、
ステレオサウンドで働いていたおかげであり、井上先生が鳴らされるのを最初に聴くことができたからである。

もし自分の手でDS1000を鳴らしていたら、
井上先生が鳴らされたDS1000の音を聴いてなければ、
いまここでDS1000をとりあげることはなかったはずだ。

ヤマハのNS1000M。
このスピーカーシステムが登場したときは最新鋭機であった。
そのNS1000MもDS1000が登場するころには、ロングセラーモデルになっており、
最新鋭機とは呼べなくなっていた。

DS1000もまたダイヤトーンが送り出した最新鋭機ともいえよう。
カタログや技術資料をみれば、スピーカーユニットに投入された技術について知ることができる。
ここでは具体的には触れないが、この価格帯のスピーカーシステムにこれだけの内容を……、と感心する。

とにかくDS1000はそういうスピーカーシステムだったゆえに、
ただ設置して接続して鳴らしたときの音は、うまく鳴ることはまずない。
たいていはひどい音がするはずだ。

DS1000はとにかくいろんなことに敏感に反応してくれた。
ケーブルの交換に対しては勿論のこと、アンプやプレーヤーの設置位置の違いにも、
セッティングをつめていくことで敏感に反応していくのが、手にとるようにわかる。

つまりレスポンスのいいスピーカーシステムであった。
そして、このレスポンスについてが、この項を約一年ほったらかしにしていて、思いついたことでもある。

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