VUメーターのこと(その4)
私より上の世代の人で、CA1000、CA1000II、CA10000IIIと順番に見てきた人は、
CA1000IIIにメーターがついたことをどう受けとめられたのだろうか。
私はCA1000IIIを最初に知った世代だから、
メーターのないCA1000、CA1000IIのデザインをいいとは感じなかった。
CA1000とCA1000IIIのフロントパネルを構成しているツマミの数は同じである。
ツマミ、スイッチの形状も同じ。
ということはCA1000IIIになり、メーターが増えた分だけ、
フロントパネルは窮屈になるはずでなのだが、
CA1000IIIを最初に見た私は、メーター無しのCA1000のほうが窮屈な印象を受けた。
CA1000とCA1000IIIを比較すると、筐体のサイズも変更されている。
CA1000IIIのほうが少しだけ大きい。
ヤマハはなぜCA1000IIIになり、メーターをつけたのだろうか。
CA2000が登場し、CA1000IIIはそれまでのCA1000シリーズの改良モデルという位置づけではなく、
CA2000の弟的モデルといしての位置づけを印象づけるためであろう。
となるとヤマハなぜCA2000にメーターをつけたのだろうか。
CA2000と同時期のCA-V1もメーター付きだが、
こちらはブラックパネルで、明らかにCA2000、CA1000IIIの購買層とは違う層、
つまり若者向きということを狙ったものだけに、
メーターをつける意味合いにも違いがあるように考えられる。