Date: 11月 21st, 2013
Cate: 岩崎千明, 瀬川冬樹
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岩崎千明氏と瀬川冬樹氏のこと(その12・余談)

この項の(その11)と(その12)を読まれた方の中には、?と思われた方もいることだろう。

(その11)には、ジョーダン・ワッツのA12をメインのJBLの次いでよく聴くスピーカーとして、
全帯域で鳴らされている。
(その12)では2kHz以上ではジョーダン・ワッツのModule Unitの音の荒さ、にぎやかさが気になる、とある。

マルチウェイのスコーカーとして鳴らされているときModule Unitの2kHz以上の音の荒さやにぎやかさは、
フルレンジで鳴らす時には気にならないのか、と。

フルレンジで鳴らす時には、2kHz以上の信号も入力され音となって出てくる。
けれどフルレンジで鳴らしていると、さほと気にならないものである。

むしろフルレンジユニットをスコーカーとして使うときに、
フルレンジで鳴らしているときにあまり気にならなかった、
そういうこと(音の粗さやにぎやかさ)が耳につくようになることがある。

Module Unitをスコーカーとして、トゥイーターとウーファーを足している場合、
クロスオーバー周波数をどう設定するかにもよるが、
Module Unitの音の粗さが気になってくる周波数あたり、
もしくはそれよりも上にクロスオーバー周波数を設定した場合、
トゥイーターのクロスオーバー周波数付近の音は無理をさせていなければピストニックモーション領域であり、
クォリティの高いトゥイーターであるならば、音の粗さが気になるということはない。

もちろんトゥイーターもどの程度まで高域が素直に延びているかで、
ある周波数以上では音の粗さがきになりはするだろうが、
少なくともカットオフ周波数を低く設定しすぎないかぎり、そういうことはない。
結局Module Unit(に限らないことだが)のピストニックモーション領域から離れている帯域が、
Module Unitのピストニックモーション領域と
トゥイーターのピストニックモーション領域にはさまれてしまっているから、目立ってしまう。

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