Date: 3月 28th, 2010
Cate: ベートーヴェン
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ベートーヴェン(その2)

そう感じさせてくれた演奏は、おそらくカザルスのものだったような気もする。
それも第7番ではなく、第8番だったのではなかろうか。

人にすすめられて聴いたカザルスの7番で、うすうすながらも、そう感じていたのが、
カザルスの8番によって、はっきりと気づかされた、と曖昧の記憶はそう言っている気がする。

「音楽は、案出されたり構築されたりしたものではなく、成長したもの、
いわば直接に『自然の手』から生まれ出たものである。この点において、音楽は女性に似通っている。」

フルトヴェングラーのこの言葉も、
いま鳴っている音が、続く音を生み出していく、ということを語っているのだろうか。

そうだとしたら、ベートーヴェンの音楽は、「女性に似通っている」ということになるのだろうか。

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