Date: 3月 19th, 2010
Cate: 選択
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オーディオ機器を選ぶということ(その3)

「四季感覚」があれば「共時性」もあるだろう、オーディオの選択においては。

録音とともに、時代の音、というものが、やはりある。
技術の進歩によって、可能になってきた音の表情がある以上、
それに見合った、新しいスピーカーシステムで聴くことが最善の方法であると思いがちだが、
そうでないところに、オーディオの難しさ(面白さ)がひそんでいるし、
スピーカーシステムの選択において、柔軟性が求められるのも、そのためであろう。

誰しも古ぼけた音では、聴きたくないはずだ。
とくに永年聴き続けてきた愛聴盤であれば、つねに新鮮な気持で聴いていきたい。

そうなると古いスピーカーシステムは用無しとなるかといえば、
古いスピーカーシステムが、古ぼけた音を出す、とは、かならずしもいえない。

状態がすぐれていれば、古いスピーカーシステムのなかには、
新しいアンプや周辺機器との組合せによって、共時性を感じさせてくれるモノ、
いいかえれば古ぼけないスピーカーシステムがある。

そこに、共時性との共鳴がおこる。

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