会って話すと云うこと(その3)
四谷三丁目の路地裏にひっそりとあるジャズ喫茶、喫茶茶会記。
店の奥に、大小ふたつのスペースがあり、おもに小さなスペースの方で毎月第一水曜日に、
audio sharingの例会をやっている。
つまり私にとって、最低でも月一回は人と会ってオーディオ、音楽のことを話すことになる。
話していると気づくことがある。
今回もいくつかあって、その中のひとつは驚き、とまではいかないものの、
こんなにも捉え方が違ってくるのか、というおもいがした。
ある人のブログに、アナログプレーヤーの調整を六時間かけておこなった、という記述があったそうだ。
私はその人のブログを知らないから読んではいない。
そのことを話してくれた人は、アナログプレーヤーの調整に六時間かけた、
ということに、ブログを書いている人のことを、プロだなぁ、と思った、ということだった。
前後の文章を私は読んでいない。
アナログプレーヤーの調整に六時間かけた、ということだけから、そんな私が思うことは、
この話をしてくれた人とは反対のことで、熱心なアマチュアの方だなぁ、だった。
アナログプレーヤー調整に六時間かける──、
このことをひとりはプロのやることだ、と受けとめ、ひとり(私)はアマチュア的だ、と受けとめる。
正反対の感じ方をしている。
ブログを書かれている人が、どう思って書かれたのかはわからない。
でも、確実にいえるのは、読み手によって受けとめ方がまるで違うことがある、ということだ。