使いこなしのこと(その25)
優れたオーディオ機器ほど、誤った使いこなしを積み重ねていくと、
泥濘は広く深くなり、ひどい音で鳴るだけでなく、音楽を変質させてしまう。
2007年のA社の音は、まさにそうだったのではないか。
誰が調整したのかははっきりとしない。
だが、少なくとも責任者であるB氏は、その音にOKを出したことは間違いないだろう。
自社のブースの音を、開場前に確認しない責任者はいないはずだし、
もし、満足できるだけの音がでていなければ、B氏が調整される(された)はずだ。
少なくともC氏の話では、使いこなしに関しては、B氏は積極的に取り組まれている人なのだから。
私は2007年の音は、B氏が調整されたのだと思っている。
昨年、B氏が調整された音(本人の装置ではなく、別の人の装置ではあるが)を、
耳の信用できる人(C氏ではない)が聴いて、その感想をきかせてくれた。
その音の印象が、2007年のときの印象に通じるものがあるから、そう判断したわけだ。