終のスピーカー(その6)
JBLにはコンシューマー用とプロフェッショナル用の、ふたつのラインナップが用意されている。
コンシューマー用とプロフェッショナル用とでは、どこがどう違うのか。
こまかく見ていけばいくつか挙げられる。
けれど個人的な、もっとも大きな違いとしてまっさきにあげたいのは、
コンシューマー用のスピーカーシステムは、
スピーカーユニットを見ずに、その音を聴くモノであり、
プロフェッショナル用のスピーカーシステムは、
スピーカーユニットを見ながら、音を聴くモノである、という違いである。
JBLのコンシューマー用スピーカーシステム、
たとえばパラゴン、ハーツフィールド、オリンパスなどがある。
もちろんHarknessもそうである。
オーディオマニアであれば、
これらコンシューマー用スピーカーシステムがどういうユニット構成になっているのかは知っている。
私も知っている。
どういう配置でフロントバッフルに取り付けられているのかも知っている。
知ってはいても、例えばオリンパスときいて頭に浮ぶイメージは、
スピーカーユニットが露出していない状態のオリンパスである。
それは、他のJBLのコンシューマー用スピーカーシステムにおいても同じである。
とにかくユニットが見えていない状態のイメージが、
最初に浮ぶのが、私にとってのJBLのコンシューマー用スピーカーシステムである。