Date: 1月 3rd, 2010
Cate: 4343, JBL
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4343における52μFの存在(その6)

4333を、4310(4311)のようなコンデンサーだけによるローカットフィルターによるネットワークで鳴らす場合、
もしくはコイルを使ったハイカットフィルターも使い、いわゆる通常の6dB/oct.のネットワークにしたとする。

ゆるやか減衰特性で、クロスオーバー周波数が同じあれば、トゥイーター(ドライバー)には、
かなり下の帯域まで、そこそこなレベルで入力されることになる。
こう書いていくと、すぐにでも破損しそうで、音量もかなり小さめになると想像されるだろう。

JBLのホーン型ユニットを使ったスタジオモニターを6dB/oct.のネットワークなり、
チャンネルデバイダーを用いて鳴らしたとして、どこまでの音量までいえるのか。

もう20年近く前の話になるが、早瀬さんは、4355を鳴らされていた時に、
パッシヴのチャンネルデバイダー(もちろん6dB/oct.)で、4ウェイのマルチアンプドライブを試みられている。

かなり広いリスニングルームにおいて、4355は不足ない音量まで再生できていたようだ
爆音というレベルでの再生はおそらく無理だったろうが、その感触からすると、
10畳程度の広さの空間ならば、4ウェイでなくとも、4333でも、意外と6dB/oct.でいけるのかもしれない。

6dB/oct.のネットワークとは直接関係のない話だが、ウェストレイクのスピーカーシステムで、
JBLの2420をホーンなしで、トゥイーターとして使われていた例もある。
意外と丈夫なのかもしれないが、それでも4333や4343で6dB/oct.で鳴らされるのあれば、
注意は、12dBや18dBのネットワークとは違い、それなりに必要になってくる。

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