Date: 5月 29th, 2013
Cate: 調整
Tags:

オーディオ機器の調整のこと(その5)

SMEのトーンアームのラテラルバランスの調整にしても、
プレーヤーの水平が出ていれば音にさほど影響はない、という人がいるわけだから、
マッキントッシュのMC275の出力管KT88の差し替えによる音の違いなんて、
KT88の製造メーカーが同じならば、そんなものは気のせい、と片づけてしまう人もいておかしくない。

結局、こういう「調整」は、音の違いがわからない人には、やる意味のないことになる。
けれど、そこには微妙な差異がある。
そこに気づくか気づかないのか、そこに違いがある。

気づいてしまうと、調整をすることになる。
最初は気がつきにくいことだってあるだろう。
それでも、多くの人が調整が必要といっていることには、それだけの意味がある。

気がつこうともせず、気がつかないままに、
ラテラルバランスをやる必要はない、と思い込んでしまうのも、その人次第であり、その人の自由でもある。

そういう人に対して、ラテラルバランスをとったほうがいいですよ、とはもういわないようにしている。
本人が気がつかないかぎり、すこしでも調整の必要性があるのか、と思わないかぎり、
他人の声は届かないのだから。

でも、そういう人にひとつだけいいたいのは、
だからといって、SMEのラテラルバランスはとる必要がない、などと、いわないでもらいたい。
それだけである。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]