サイズ考(その61)
ループ的に独立した2系統の出力を得るのに、いまのところ最適なのはトランス出力だろう。
2次側の巻線が2つ以上あるトランスを使えば、ループの問題はほとんど解決する。
そうなるとトランスを積極的に利用したくなる。
つまりサーロジックのサブウーファーの導入が、
トランスの負性インピーダンス駆動のことを思い出すきっかけとなった。
トランスの負性インピーダンス駆動の実験の前に、トランスの2次側の巻線の接続を変えて、
2系統の出力が得られるようにしてみる予定だ。
トランスによって、サーロジックのサブウーファーの信号系と、
メインスピーカーのパワーアンプまでの信号系が、ループ的には独立する。
実際にストレーキャパシティの存在によって、トランスの、ふたつの2次側巻線は、
高周波においてはループが形成されてしまい、完全な独立とはいえない。
けれど、トランスなしの状態で、コントロールアンプの出力を並列に取り出すよりも、
ずっとすっきりし、ループのサイズも小さくなる。