Archive for 9月, 2025

Date: 9月 5th, 2025
Cate: audio wednesday

audio wednesday (next decade) –第二十一夜(オイロダインで聴くワーグナー)

今月のaudio wednesdayも暑かった。先月ほどではなかったけれど、暑さは残っていた。
来月はもう10月だから、さすがに暑いということはないはず。涼しいはず。

だからワーグナーだけの会にする予定だ。
シーメンスのオイロダインで、最初から最後までワーグナーだけをかける。

人によっては退屈な時間となるし、苦痛に近くなるかもしれず、辛抱の三時間となるだろう。

ワーグナーは、最初から面白おかしく、楽しく聴ける音楽をつくっていない。
それでも聴き続けることで、美しい旋律に心奪われることが起こる。

そんなワーグナーの音楽を、終始退屈な音楽にしてしまうスピーカー(音)もある。
ゆえにオイロダインで、ワーグナーを遠ざけてきた人に聴いてもらいたいだけでなく、ワーグナーの音楽をわかっている(つもり)の人も、含めて、だ。

Date: 9月 4th, 2025
Cate: audio wednesday

Siemens Eurodyn + Decca DK30(その1)

昨晩(9月3日)のaudio wednesdayは、シーメンスのオイロダインを鳴らした。

野口晴哉氏のリスニングルームには、ウェスターン・エレクトリックの594Aを中心としたシステムの他に、
今回のオイロダイン、ウェストレックス・ロンドンの2080Fと2090Gのシステム、
ヴァイタヴォックスのCN191、ウェスターン・エレクトリックの757A(モノーラル)、そのレプリカがある。

いまは他のところに移動されているが、QUADのESLの、昔のリスニングルームの写真を見ると、置いてあったのがわかる。

スタックスのコンデンサー型スピーカーとイヤースピーカー(ヘッドフォン)もある。

野口晴哉氏にとって、メインのスピーカーは、どれだったのか。おそらく594Aのシステムなのだろうが、
594Aを手に入れられたのは、亡くなられた年の1月だから、
試行錯誤の途中だったのかもしれない。

野口晴哉氏のリスニングルームの裏側、天井裏は倉庫になっている。
そこには、これまで使ってこられたオーディオ機器が置かれているだけでなく、
スピーカーユニットのスペアが、けっこうな数、保管されている。

箱に収まっているモノ(しかも箱は中身と関係なかったりする)も多数あり、
全てを確認しているわけではないが、驚くのはオイロダインだ。

オイロダイン本体が、裏に六台ある。
壁に取り付けられて鳴っているオイロダインを含めて八台、所有されていたわけだ。
音響レンズも元箱に入ったまま保管されている。

これらを見つけた時、昂奮した。
スケールが違いすぎる。
それだけでなく、野口晴哉氏は、オイロダインが一番好きだったのかもしれないと思っていた。

Date: 9月 3rd, 2025
Cate: audio wednesday

audio wednesday (next decade) –今後の予定

10月のaudio wednesdayも、シーメンスのオイロダインを鳴らす予定でいる。
11月は、ヴァイタヴォックスのCN191を考えている。

12月は、まだ確定ではないが、ポーランド・ジャズをテーマとした会の予定。

最近、Googleアプリが、ポーランド・ジャズに関する記事を表示してくる。
Googleで、ジャズに関することを検索したのは、あまりないのに、なぜ? と思いつつも、
きっかけはこんなことでもいいわけで、ポーランド・ジャズをテーマにやるのも面白い、と思うようになった。

思ったところで、私はジャズは詳しくないし、ポーランド・ジャズという括りがつくと、無知と言っていい。
けれど、ポーランド・ジャズに詳しい人を知っている。

この人にDJをやってもらえば、いい。
10月、11月はスケジュール的に無理だけど、12月ならば、という返事だった。

なので確定しているわけではないが、12月はポーランド・ジャズの会となる予定。

Date: 9月 2nd, 2025
Cate: audio wednesday

audio wednesday (next decade) –第二十夜(Siemens Eurodynを鳴らす・いよいよ明日)

明日(9月3日)のaudio wednesdayは、シーメンスのオイロダインを鳴らす。

野口晴哉氏はオイロダインにデッカのリボン型トゥイーター、DK30(音響レンズ付き)を足されていた。
ネットワークはデッカ純正のCO/1/8(カットオフ周波数2.5kHz)ではなく、
JBLのN8000を使われていた。

つまりDK30を8kHzで使われていたことになる。
オイロダインは昨年の5月から、audio wednesday以外で何度か鳴らしている。
DK30への結線は外している。

理由は、オイロダインとのクロスオーバー周波数に疑問があること、
N8000のメインテナンスまで時間的に余裕がなかったことだ。

オイロダイン単体で、当然だけれども、いい感じでなってくれる。
最新のスピーカーではないため、高域が十分過ぎるところまで再生してくれるわけではないが、
オイロダインはそのままの2ウェイでこそ、オイロダインであって、
DK30の必要性をそれほど感じていなかった。

けれど8月の会で、オイロダインと同じような構成のウェストレックス・ロンドンに、
エラックのリボン型トゥイーターをつけた音を聴いて、
オイロダイン+DK30の音も聴いてみる必要があると思うようになった。

だからといってJBLのN8000がDK30に合うとは思いにくい。
今回はN8000の倍ほどのカットオフ周波数でDK30を鳴らしてみる。

Speaker System: Siemens Eurodyn + Decca DK30
Control Amplifier: Marantz Model 7

Power Amplifier: Accuphase A20V

Analogue Disc Player: Garrard 301 + SME 3012R
Phono Cartridge: EMT TSD15, Neumann DST

開始時間は19時。終了時間は22時。
開場は18時から。

会場の住所は、東京都狛江市元和泉2-14-3。
最寄り駅は小田急線の狛江駅。

参加費として2,500円いただく。ワンドリンク付き。
大学生以下は無料。

Date: 9月 1st, 2025
Cate: アナログディスク再生

Westrex 10Aのこと(その9)

(その8)圧電型カートリッジについて書いている。
今日、Facebookに、京セラのセラミック圧電型スーパートゥイーターの投稿が表示された。

クラウドファンディングの告知である。
京セラもクラウドファンディングの会社もフォローしていないし、しかも約一週間前の投稿でもある。

(その8)が三日前だから、なんともタイミングがいい。
最後まで、その投稿を読む。

圧電型ということもあったが、
それ以上に京セラのスーパートゥイーターはピストニックモーションではなく、ベンディングウェーヴ型でもあることが、
私にとっては非常に興味をそそられると同時に、
やはり圧電型カートリッジの最新の音を、ぜひ聴いてみたくなる。

今回のクラウドファンディングが成功し、次はカートリッジをやってくれたら──、とちょっとだけ期待したくなる。