Date: 10月 14th, 2008
Cate: サイズ
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サイズ考(その1)

オーディオ機器のサイズの定義は、あるようでない、と言えよう。
スピーカー・ユニットの口径ひとつとっても、何cm以上が大口径なのか、小口径は何cm以下なのか、
まったく決っていない。ただ感覚的に、38cm口径は大口径と言っている。

たしかに10cm口径のユニットと比較すると38cmは大口径と言えるが、比べてみての話だ。
エレクトロボイスが以前出していた76cm口径のウーファー、30Wや
ダイヤトーンが市販したことのある160cmのウーファーと比べると、
38cmも小口径と言わないが、大口径とは言えない。

定義が決ってないので、ふだん見慣れているモノのサイズよりも大きければ、大口径、大型となる。
ということはオーディオに関心のない人にとっては、20cm口径のユニットでも、
相当大きなスピーカーと感じるかもしれないし、
同じオーディオマニア同士でも、世代が違えば、サイズに対する感覚も異っているだろう。

60年代のスピーカーは、ウーファーといえば38cm(15インチ)がスタンダードだと言えよう。
この時代のスピーカーに馴染んでいる人と、90年代以降のスピーカーに馴染んでいる人とでは、
サイズ感覚もずいぶん違うだろう。それに住環境も無視できない。

そしてオーディオ機器のサイズは、見た目だけではない。

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