Date: 6月 8th, 2009
Cate: 菅野沖彦
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菅野沖彦氏のスピーカーについて(その4)

複数のユニットを使う場合、できるだけ同条件で等しくすべてのユニットを動かそうとしたら、
すべてのユニットの並列接続ということになる。
しかも細かいことを言えば、ネットワークからトゥイーターにいくケーブルの長さも、
すべて同じになるようにすると考えがちなのが、マニアの性(さが)だろう。

24個のトゥイーターを並列にして8Ωにするには、ひとつのユニットのインピーダンスを、
8×24で、192Ωにすればいいわけだ。
真空管式のOTLアンプがさかんに実験されていたときには、
数100Ωのインピーダンスのスピーカーユニットがあったそうだが、
200Ω近いインピーダンスのユニットは現実的ではない。

XRT20の24個のトゥイーターは、直列・並列接続の組合せに、抵抗が加えられている

こう書くと、ケーブルの長さまで等しくしないと、
それぞれのユニットの動きにズレが生じてしまうと捉える人にとって、
XRT20のトゥイーターコラムは、とんでもないシロモノになってしまうだろう。

ピストニックモーションだけにとらわれて、スピーカーを見れば、短絡的にそう思うだろう。

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