Date: 7月 10th, 2011
Cate: 瀬川冬樹
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確信していること(その11)

「コンポーネントステレオの世界 ’80」に登場しているProfessional BOX 2500の外観は地味な印象で、
好感の持てる、音が気に入れば手に入れたい、と思わせてくれる。
なのにステレオサウンド 54号に登場のProfessional 2500は安っぽい感じが漂っていて、
しかも、なぜこんなことをするんだろうという外観で、
これでは音が気に入ったとしても、目の前には置きたくない。
もし使うのであれば、サランネットは絶対に外さない。
そう思わせるくらい、なぜこうまで外観を下品に変えてしまっている。

Professional BOX 2500は木目のエンクロージュアに、ウーファー、スコーカー、トゥイーター、
それぞれのユニットのまわりのアルミ製と思われるフランジで、
ユニットの取りつけビスはいっさい目につかないようになっている。

ウーファーは19cm口径のコンケーブ型で、
下側のウーファーの横に、グラフが表示されているネームプレートがあり、
これにはここまで大きくしなくてもいいだろうに……、
そのぐらいは思うものの、嫌みな自己主張の感じられない仕上りとなっている。
これだったらサランネットをつけたままでも、外した状態でも、目の前にあっても気になることはない。

それなのにProfessional 2500では一変している。
使用ユニットに基本的な変更はないものの、ウーファーの外観が大きく変っている。
コンケーブ型からコーン型になり、コーン中央は白い縁取りにマークが表示されている。
それだけではない。SUPER HIFI BOX 2500a PROFESSIONAL 120/80 WATT の文字が、
フレームを一周するように、3度くり返されている。
もちろん下側のウーファーの横にはネームプレートがある。
なのにこんなに型番を連呼しなくてもいいだろうに、と厭味のひとつもいいたくなる。

店頭に目立つようにとのことだろうが、これを買った人にまで、常時型番を訴えかける必要はないのに。
買ってくれた人のことを、まるで考えていない、としか言い様がない。

Professional BOX 2500では隠してあったユニット取りつけネジは、
Professional 2500ではメッキが施され、ユニットのフレームが黒なだけに目立つようになっている。
エンクロージュアの仕上げも、モノクロ写真で見るかぎり、素っ気ない黒。

まったく理解できない変更である。

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