私にとってアナログディスク再生とは(SME 3012-R Special・その4)
自転車(ロードバイク)のフロントフォークも、
いまやストレートフォークばかりになっている。
ストレートフォークを最初に採用したのは、
イタリアのコルナゴのはず。
1990年代の半ばごろから登場してきた、と記憶している。
ストレートフォークが登場したばかりのころ、あんまり美しくないなぁ、と思っていた。
それまでのロードバイクのスタイルとのあいだに違和感を覚えていた。
なんだろう、この違和感は……、と、
なぜそう感じるのだろうか、
とあれこれ考えていた時期があった。
従来の、先端がカーヴしているベンドフォークは、
いまでは限られたモデルのみである。
いまではストレートフォークであっても、登場まもないころの違和感は、ほとんど感じなくなった。
こちら側が慣れてしまっただけなのかそう思うことはない。
ベンドフォークのロードバイクを見ると、
やっぱりベンドフォークだ、と思うからだ。
ストレートフォークのロードバイクは、乗ったことがない。
乗れば、やっぱりストレートフォークだな、と、
ころっと変ってしまうかもしれないが、
そうなったとしても、ベンドフォークは美しい。
このことにかわりはない。
プロの自転車乗りならば、勝利が求められているのだから、
どちらが美しい、とかは関係ない。
勝てる機材としてのロードバイクであって、
そのためのストレートフォークなのだろう。
細身のベンドフォークと3012-R Special。
決して懐古趣味からそう感じるわけではない。