アクティヴ型スピーカーシステム考(その9)
(その8)で、以前のステレオサウンドのベストバイでは、
価格帯という区分けはなかった、と書いた。
47号まで、価格帯は設けられていなかった。
なぜ、設けるようになったのか。
そして、いまもそのままなのか。
もちろん時代の変化によって価格帯の分け方に変化はあるが、価格帯は以前として残っている。
価格帯は設けた方がいいのか。
ないほうがいい、と私は考えている。
なのに、価格帯をいまも続けているのは、
一番の数(機種)を増やすためであろう、と思っている。
価格帯を分けなければ、
たとえばスピーカーシステムでもっとも点数(星)を集めたモデルは一機種となる。
同じ星の数ならば、二機種になったりするが、基本的には一機種しかない。
それが価格帯を設けることで、スピーカーシステムの一番が、
価格帯の数だけ増えることになる。
そうなれば、喜ぶメーカー、輸入元が増える。
ウチのスピーカーシステムが、ベストバイで一番になった、と。