Date: 1月 20th, 2009
Cate: Digital Integration
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CD登場前夜は……

CD(というよりもデジタル)時代の到来によって、音の差がなくなるようなことが、一部で言われていた。

デジタル・イコール・画一化の技術だと思っていたのだろうか。
もちろん、とんでもない話だとほとんどの人が思っていたし、
もし仮にD/Aコンバーターに、各社の性能差がまったくなかったとしても、
それ以降のアナログ部が各社違うのだから、そんなことはありえないのに。

そんなことが言われたときから、今年で27年になる。

CDに続き、DATが登場し、ソニーのMDやフィリップスのDCCというのもあった。
パーソナルコンピューターの普及によって、MP3というフォーマット、
圧縮音源のフォーマットも、さらにいくつか登場している。

CDは16ビット、44.1kHzのPCM信号だったのに対し、DSD信号が出てきた。
PCMに関しても、よりスペックが上の、24ビット、96kHzなどもある。

CDだけ見ても、金蒸着CDが登場し、ガラスCD、それに最近各社から出ている新素材によるモノがある。
パッケージメディアも、CD、SACD、DVD-Audio、Blu-Ray Audioがあり、
デジタル配信も話題になっている。

iPodの存在も無視できない。そのiPodもハードディスク内蔵のモノと、メモリーのモノがある。

いったい、どれだけの人が、これだけデジタルの種類が増えることを予想しただろうか。
おそらく、ひとりもいないだろう。

いま、オーディオがコンピューターに寄り添おうとしている。
なぜ、オーディオが寄り添うのか。
コンピューターが寄り添う在りかたこそ、論じられることだと思う。

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