ワグナーとオーディオ(その8)
別項で書いているように、先月まではシューベルトをよく聴いていた。
他の作曲家の作品も聴いていたけれど、
シューベルトの作品を聴かない日はない、ぐらいによく聴いていた。
いまは、というと、シューベルトをぱったり聴かなくなったわけではないが、
頻度はかなり低くなって、ワグナーをよく聴くようになってきている。
ワグナーの作品は、当然ながら長い。
なのに聴きはじめると、ついつい聴き続けている。
たいていは、このブログを書き終ってから聴きはじめるので、
夜ある程度の時間になっている。
なのでスピーカーからのワグナーを聴くわけにもいかず、ヘッドフォンで、
TIDALでMQAでのワグナーを聴くことがほとんどだ。
聴いていると、もう、こんな時間、ということになる。
最後まで聴きたいけれど、翌日のことを考えると、途中であきらめるしかない。
幕の途中でやめることはしたくないので、それでもワグナーを聴くということは、
それなりに時間をとられる。
若い頃のワグナーはいいな、と、
いま、この齢になってのワグナーはいいな、と同じではない。
だからといって、若い頃ワグナーを敬遠して聴いていなかったら、
いま、ワグナーはいいな、とは感じなかっただろう。
そんなことを思ったりしているのだが、
それ以上に、ワグナーを聴くためだけに、いいヘッドフォンが欲しいな、とおもう。