Date: 8月 3rd, 2022
Cate: 戻っていく感覚
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ラックス MQ60がやって来る(その4)

MQ60は、1969年に登場している。
当時、MQ60のラックス製品中の位置づけはどうだったのかは知らない。

私がオーディオに興味を持ち始めたのは1976年秋からで、
そのころのラックスの真空管パワーアンプのラインナップを眺めると、
MQ60は中級クラスの製品であった。

完成品のラックスだけでなく、ラックスキットにおいても中級品といえる。
A2500がKMQ60よりも安価だったが、それ以外の製品はすべてKMQ60よりも高価だった。

そんななかにあって、MQ60(KMQ60)の真空管、トランス類のレイアウトは違っていた。

6RA8プッシュプルのA2500、EL34プッシュプルのA3500、8045GプッシュプルのA3600、
6336AプッシュプルのKMQ80、いずれとも違うレイアウトの採用である。

A2500、A3500、A3600、これら三機種のレイアウトは共通している。
トランスという重量物を、シャーシー両端に配している。

シャーシーの片側に出力トランス、
その反対側に電源トランスとチョークコイルと、
中央の真空管群をはさむようなレイアウトである。

マイケルソン&オースチンのTVA1も基本的に、同じレイアウトである。

KMQ80はトランス類をシャーシー後方に横一列に配している。

つまりラックス(キット)を含めて、ステレオ仕様の真空管パワーアンプのなかで、
MQ60のレイアウトはこれだけが左右対称となっている。

シャーシー左右両端に、出力トランス、
シャーシー中央に電源トランスなのだが、
出力トランスはシャーシー後方寄りに、
電源トランスはシャーシー前方寄りになっているため、
三つのトランスが横一列に並んでいるわけではない。

トランスという重量物が複数シャーシー上に並ぶ真空管アンプでは、
これまで別項で指摘してきているように、重量バランスヘの配慮が重要となる。

MQ60は、左右対称とともに重量バランスもとっている。
A2500、A3500、A3600も重量バランスはとれているけれど、
左右対称とはいえない。

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