Date: 7月 20th, 2022
Cate: きく
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カセットテープとラジカセ、その音と聴き方(余談・その23)

友人のAさんから、ソニーのラジカセ(一万円を切る価格)を買った、という連絡があった。
朝とか深夜、オーディオのシステムの電源を入れるのも億劫と感じるときに、
ラジカセがあると満足だ、ということだった。

Aさんもオーディオマニアだから、ラジカセの音をいいとは思ってはいないけれど、
十分満足している、というのはよくわかる。

私も同じような感じだからだ。
ラジカセはいまは持っていないけれど、
昨晩書いた「シンプルであるために(iPhoneとミニマルなシステム・その3)」、
そこでのiPhone+PAW S1、それにヘッドフォンのシステムは、
私にとってラジカセといえるものだ。

カセットテープこそ聴けないが、
iPhoneにインターネット・ラジオのアプリをインストールすればラジオが聴けるし、
TIDALやその他のストリーミングを使えば、好きな時間に好きな音楽を聴ける。
もちろんCDをリッピングしてiPhoneにコピーしておくことで、CDも聴ける。
しかもMQAで聴ける。

とにかくなにがいちばんいいかというと、電源を入れるというか、
iPhoneをスリープを解除するだけで、すぐに聴きたい音楽を聴ける。

本格的なオーディオのシステムでも、電源を入れれば、音はすぐに出てくる。
けれどそれだけで本領発揮とはいえない。
電源を入れ、音楽を鳴らしているウォームアップの時間をある程度要してからが、
そのシステムの音といえる。

その過程における音の変化を確かめるのもオーディオマニアだから、
関心もあるし、そういうものだと割り切っている面もある。
とはいえ、そういうことにまったくわずらわされることなく、
すっと音楽を聴きたい時がある。

そのための、なんらかのシステムが常にあってほしい。

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