Date: 5月 1st, 2022
Cate: Jacqueline du Pré
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Jacqueline du Pré(その3)

三浦淳史氏の「20世紀の名演奏家」に、ビアトリス・ハリスンが載っている。
私は、ビアトリス・ハリスンを、この本で知った。

ビアトリス・ハリスンのことは、あとがきにも書かれている。
     *
 わが国に、ほとんど馴染みのない女流チェリストのビアトリス・ハリスンを選んだのは他でもない──「国際的な名女流チェリストは一世紀にひとりか、ふたりしか生まれない」というジンクスがその通りになったからである。戦前にビアトリス・ハリスン、戦後のジャクリーヌ・デュ・プレがそうである。ふたり共イギリスの生んだ女流チェリストであるのも、不思議といえば不思議である。
 エルガーの名作「チェロ協奏曲」はハリスンによって、その真価が発揮され、これをデュ・プレが引き継いだ形になっている。「エルガーのチェロ・コンは女流に限る」というジンクスも破られていない。
     *
ビアトリス・ハリスンは1892年12月9日に生れ、1965年3月10日に没している。
録音は少ない。

デュ=プレもそれほど多いわけではないが、ハリスンはもっと少ない。
「20世紀の名演奏家」のハリスンの章には、
エルガーのチェロ協奏曲はPearl盤とEMI盤、二種の復刻盤がある、と書かれている。

聴きたい、と思ったけれど、どちらも見つけることができなかったのは、
探し方が悪かったのか。
「20世紀の名演奏家」は、出てすぐに買って読んでいる。
それでも聴く機会はなかった。

いつか聴く機会が訪れるだろう──、とその時は思っていたけれど、
いつしか忘れかけていた。

「20世紀の名演奏家」は1987年に出ている。
なのでずいぶん月日は経ってしまったけれど、思い出して、
TIDALで検束してみると、ある(聴ける)。

しかもMQA(44.1kHz)で聴ける。

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