Date: 4月 27th, 2022
Cate: トランス, フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(パワーアンプは真空管で・その16)

音楽信号は交流である。
直流では決してない。

ならば直流的にどう接続されているとか、
直流的にどう作用しているとかは、アンプやスピーカーの動作、
さらには音には関係してこないのではないか、と考えようと思えば考えられる。

けれどグリッドチョーク的ケーブルの音について考えていると、
そしてそこから関連してくることをも併せて考えると、
意外にも直流的にはどうなのかは、かなり重要な要素のように思えてならない。

スピーカーシステムのネットワークは並列式と直列式があるのは、
以前から書いていることで、世の中の多くのスピーカーシステムのネットワークは並列式である。

スピーカーの自作に関する本を読んでも、並列式ネットワークの設計について詳しく記述されていても、
直列式ネットワークに関しては、まったく触れられていないか、
さらに直列式という方法もある、みたいな書き方でしかなかったりする。

少なくとも私がこれまで読んできた範囲内では、
直列式ネットワークでは、
ウーファーもトゥイーターも直流的に接続されている、
並列式ネットワークでは、ウーファーはそうであっても、
スコーカー、トゥイーターは直流的には浮いている(絶縁されている)、
そういう違いがあると記述されているものはなかった。

なかったけれど、この直流的にどうなのか、ということは、
くり返すが、意外にも重要なことのはずだ。

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