Date: 9月 8th, 2021
Cate: ステレオサウンド
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月刊ステレオサウンドという妄想(というか提案・その9)

柳沢功力氏の「ぼくのオーディオ回想」がつまらない。
以前、そう書いた。

けれど柳沢功力氏が書かれるものすべてをつまらない、と思っているわけではない。
ステレオサウンド 200号掲載の「ステレオサウンド誌の基礎を築いた人たち」、
これはおもしろかった。

以前、私は柳沢功力氏と傅 信幸氏は、なかなかのオーディオ漫談家である、と書いた。
このことに変りはない。

オーディオ漫談家、狂言まわしとしての良さが、
「ステレオサウンド誌の基礎を築いた人たち」の面白さを支えている。

いまオーディオ雑誌になんらかを書いている人たちのなかには、
オーディオ評論家と呼ばれるのを嫌がっている人がいる、と聞いている。

オーディオ漫談家、オーディオ狂言まわし、
そんなふうに呼ばれたくはない、という人もいるだろう。

でも、オーディオの読み物として、
オーディオ漫談、オーディオ狂言まわしはあればおもしろいではなく、
それが良質であれば、なければならないものである。

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