Date: 1月 3rd, 2009
Cate: 挑発
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挑発するディスク(その11)

LHH2000は、ステレオサウンドの試聴室で数回聴いている。ロットはすべて異る。
いずれもLHH2000の音なのは当然なんだが、最初に聴いたLHH2000の音が抜群に良かった。

なにも初めて聴いたLHH2000の音だから、記憶として鮮明なためではなく、
他社製のCDプレーヤーやアナログプレーヤーの音とも比較しているから、
やはり最初に聴いたLHH2000が良かったのは、事実だろう。

とにかく音の安定感がよかった。
そうCD登場前夜に聴いたCD63が聴かせてくれた安定度の高さを思い起こさせる。

LHH2000のピックアップ部はCDM0だと言われている。真鍮製のベースだという。
おそらくCD登場前夜のCD63のピックアップ部も、CDM0だったのではないか。
そして量産品はアルミ製のCDM1になっている。

そうだとしたら、あの日の音の凄さのわけが納得できる。

内部を見て確認したわけではないが、 LHH2000は途中からCDM1に変更されたとも聞いている。
もしこれが事実なら、最初のLHH2000が凄かったわけだ。

CDと真鍮は、意外と相性がいいのかもしれない。
なぜかといえば、LHH2000の後継機として、フィリップスとスチューダーが共同開発したA730、
このモデルのピックアップ、CD-ROMも読取り可能なCDM3(アルミ製)を、
サブシャーシに取りつけフローティングしていた。
サブシャーシには一部真鍮が使われていた。

A730の音の安定感も格別のものがあった。

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