程々の音(その32)
あくまでも私のなかだけのことなのだが、
私にとってセレッションのUL6はセカンドスピーカーという印象が強い。
その点、LS3/5Aはメインスピーカーとしても鳴らせる、という印象があるから、
UL6とLS3/5Aの組合せを、あれこれ考えていくうえでも、
このことは最後まで私のこころのどこかにひっかかっている。
それは私だけなのか。
瀬川先生の組合せで、LS3/5Aは、かなりのグレードの組合せをつくられている。
アナログプレーヤーにEMTの928、パワーアンプにルボックスのA740、
これでLS3/5Aを鳴らす組合せをつくられているし、
それだけでなく、LS3/5Aにサブウーファーを足す組合せもある。
UL6がどんなにいいスピーカーであっても、
このスピーカーにサブウーファーを足そうという人はいるだろうか。
このサブウーファーのことだけでも、UL6とLS3/5Aの性格の違いがはっきりとしてくる。
LS3/5Aの組合せは、時として大がかりになってしまいがちだ。
実際にかなりのアンプで鳴らされている人もいる。
でもUL6はどうだろうか。
私のまわりに、UL6を鳴らしている人はいないし、
オーディオ雑誌や個人サイト、ブログ、ソーシャルメディアなどで、
UL6をそんなふうに鳴らしている人を見た記憶はない。