Beveridge Audioのこと(その2)
ビバリッジは、私がステレオサウンドで働きはじめたころには、
輸入元のカタログには載っていたのだろうが、輸入されていなかったに近い。
だからステレオサウンドでも聴くことはなかった。
なのでとっくに解散してしまっている会社だと思い込んでいた。
ところが、“Beveridge Audio”で検索してみると、
すんなりウェブサイトが見つかる。
まだ活動しているし、スピーカーシステムを作っている。
それでもアメリカ、イギリス、スウェーデンだけでの販売のようだ。
facebookにも、Beveridge Audioのページがある。
最後の投稿が、いまのところ2015年4月なので、細々と活動しているのかもしれないが、
facebookには、System 2SW-1の内蔵アンプの回路図などが公開されている。
シリンドリカルウェーヴのスピーカーといえば、
マッキントッシュのXRTシリーズを思い浮べる人は多いだろう。
シリンドリカルウェーヴといえば、そういえるが、
ビバリッジと同じとはいえない。
ビバリッジはコンデンサー型のフルレンジユニット、
マッキントッシュのXRTシリーズは、ドーム型トゥイーターの多数使用による。
似て非なるものともいえる。
スピーカーシステムとしての優劣を語りたいのではなく、
ビバリッジならではの放射パターンと設置。
それらによってつくり出される再生音場は、
ヘッドフォンでのみ音楽を聴いている人たちに、どう響くのだろうか。
そこに興味があるし、私もビバリッジの再生音場を一度経験してみたい、と思っている。