TANNOY Cornetta(バスレフ型エンクロージュア・その4)
セレッションのSL6をKMA200で鳴らした時のことについては、
ずっと以前に別項に書いているので、詳細は省く。
この時の音は、私だけでなく山中先生も驚かれていた。
目の前で鳴っているスピーカーの大きさ、ウーファーの口径が信じられないほど、
素直に下までのびていた。
SL6は、小型・密閉型スピーカーである。
コーネッタとは大きさも型式も違う。
それでも低音ののびに関しては共通するものを感じていた。
そして、もうひとつ、QUADのESLのことも思い出していた。
ESLも、一般に思われている以上に下までのびている。
ただし、かなり良質のアンプで鳴らしての場合ではあるが、
その時の音は、SL6を聴いたときの同じように驚いたものだった。
SL6の上級機SL600を、鳴らしていた。
SUMOのTHe Goldで鳴らしていた。
SL600からESLに替えた。
アンプはそのままだった。
SL600の低音もよかった。
それでもESLがうまく鳴るようになってくると、さらに驚きがあった。
ESLはコンデンサー型スピーカーだし、エンクロージュアはない。
コーネッタ、SL6(SL600)、ESLと、
すべてスピーカーとしての型式、大きさ、形状はそうとうに違う。
それでも低音ののびということに関しては、共通するよさというか、
通底するなにかがあるようにも感じられる。
とにかくコーネッタの低音は、聴く前に想像していた以上にのびていた。