世代とオーディオ(実際の購入・その6)
何が、その人の心をとらえるのかなんて、第三者にはわからないことがある。
オーディオ機器だからといって、音が、その人の心をとらえるのかといえは、
いつもそうではなかったりする。
(その5)で書いている人は、確かにオーディオマニアではない。
でも、それはあくまでも、その時点において、である。
この人が4311を購入したのかどうかはわからない。
友人がオーディオ店の店員なのだから、4311のいいモノがあったら、
店員が教えるだろうし、あの勢いだったら、きっと買っているはずだ。
その人にとって、おそらく、4311が最初の本格的なスピーカーなのだろう。
そこから、どうなっていくのか。
オーディオマニアになっていくのか。
4311と4312のユニット構成は、基本的にはいまも同じである。
だからといって、4312を上下逆さまに置いたら、4311になるのかといえば、
そうではない。
逆さまのユニット配置で様になるのは、4311である。
細部を比較していくと、4311と4312は違うところがある。
それでも見た目が、大きく変化している(上下逆転以外は)わけではない。
なのに、パッとみた時の印象は、4311、4312のことを知らない人のほうが、
大きな違いとして認識しているのではないだろうか。
4312と4311、どちらを選ぶのか。
どちらか一組しかスピーカーが持てないという条件であれば、
4312を選ぶけれど、他にもスピーカーを持っていていいというのであれば、4311である。
ここで4311を選ぶ理由は、(その5)の4331をかっこいいといっていた人とほぼ同じだ。