Date: 2月 28th, 2020
Cate: アナログディスク再生
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トーンアームに関するいくつかのこと(その1)

トーンアームの新製品が、いまの時代でも、というよりも、
いまの時代だからこそ出ている、といったほうがいいのか、
とにかく新製品が日本からも海外からも登場している。

いまでは単体トーンアームは、かなり高価である。
高価になってしまう理由もわからないではないが、
それにしても……、と思うところがある。

アームレストである。
単体トーンアームであれば、アームレストがある。

プレーヤーシステムとしてのトーンアームであれば、
アームレストはキャビネットに立てられていることがほとんどだ。

けれど単体トーンアームではそうはいかないから、
片持ち構造のアームレストがある。

さらにアームレストにパイプを固定するためには、
なんらかの部品がそこにはついている。

このアームレストが、音質上好ましくない存在である。
必要なアームレストであるわけだが、
音楽を聞いているとき、
つまりカートリッジがレコードの音溝をトレースしているとき、
アームレストはフリーな状態(アームを固定していない)である。

片持ち構造のアームレストは、この時振動している。
その振動は音質に影響をもたらしている。

どのトーンアームなのかは書かないが、
ずっと以前、アームレストにいくつか細工をしたことがある。
簡単にできることだが、見た目はひどくなる。

あくまでも実験的に行ったことだが、
アームレストになんらかの対策を施せば、
アームレストがどれだけ音に影響を与えているかが、音で確認できる。

アームレストの影響をなくすには、根元からポキッと折ってしまうことだろう。
そんなことをすれば、トーンアームは固定されず、カートリッジの破損につながる。

アームレストに関しては、
あまり注意を払っていないモデルが、高価なモノでもけっこう、というか、
そうとうに多い。

ここまでの価格にするのであれば、
アームレストに対して、そうとうに注意を払うべきだ。

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