MQAで聴けるディヌ・リパッティ
2018年9月、ウルトラセブン最終回50周年を記念して、
劇中で使われたリパッティ、カラヤン/フィルハーモニーによるシューマンのピアノ協奏曲が、
11.2MHzマスターによるSACDが限定で発売になった。
話題になっていたし、
リパッティとウルトラセブンのイラストが描かれたジャケットは、
レコード店では目立つから、記憶されている方も多いだろう。
このSACDには、ダウンロードキーがついているヴァージョンもあった。
DSDの11.2MHz、5.6MHz、PCMの192kHz、96kHzが選べた。
ウルトラセブンの最終回は二週に渡っての放送だった。
モロボシ・ダンがアンヌに、自らがウルトラセブンであると告白するシーンで、
リパッティの演奏が使われていた。
ウルトラセブンをみていたのは、51年前だからまだ小学校にもあがっていなかった。
それでもウルトラセブンの最終回は、強烈だった。
もちろんシューマンのピアノ協奏曲だったことは、当時はなんにもわかっていなかった。
ましてリパッティの演奏だ、ということもわかっていなかった。
こういう特撮ものを子供だましとか、見もせずにバカにする人を知っている。
ほんとうにそうだろうか、と思う。
制作側が、そんな気持でいたら、
ウルトラセブンの最終回で、シューマンのピアノ協奏曲を使うだろうか。
しかもリパッティの演奏を使うだろうか。
e-onkyoで、11.2MHzのDSDは配信されている。PCMでも配信されている。
でも、いつのまにか、MQAでの配信も始まっていた。
いつからなのかはわからないが、192kHz/24ビットでのMQAでの配信である。
リパッティのピアノがMQAで聴ける。
MQAのよさが、リパッティの演奏をひときわひきたててくれる、はずだ。