ノイズ対策を波動・振動の基礎から理解する!
波動という言葉が使われると、
いまでは眉に唾をつけて疑いたくなるものがあふれている。
今日見つけた本のタイトルにも波動が使われている。
「ノイズ対策を波動・振動の基礎から理解する!」(鈴木茂夫・著 日刊工業新聞社)だ。
でも、この本は、眉に唾をつけなくともいい、と感じた。
とにかく興味深い。
ページをめくると、いたるところに数式が出てくる。
それらの数式を、私はすべて理解しているわけではない。
多くは理解していない。
それでも、この「ノイズ対策を波動・振動の基礎から理解する!」はおもしろい。
リンク先に、目次が紹介されているから、そこだけでも目を通してほしい。
別項で書いているが、SPDIF用とライン用ケーブルとでは、
前者ではデジタル、後者ではアナログ信号が通るわけだが、
おもしろいもので、音の変化においては共通するところがある。
なぜだろう、と考えていくと、結局は振動なのか、と最近では思っている。
振動だとすれば、共振があるはずだし、そこには定在波も存在しているはずだ。
これも別項で書いたことだが、電源回路はまさしく電気的共振回路である。
だからこそ、電源インピーダンスをむやみに低くすることは弊害も大きいと考えられる。
それから電子回路のループについても別項で触れている。
電子回路には大小さまざまなループが存在する。
しかも、それぞれのループに電気的共振が発生しているとしたら……。
私は電子工学を専門的に学んでいるわけではないから、
これらの考えは、さまざまなオーディオ機器に触れて音を聴いての経験から、のものだ。
だからこそ、「ノイズ対策を波動・振動の基礎から理解する!」を手にして、
書店でパラパラとめくっていくと、
私のこれらの考えが間違っていなかった、と確信するとともに、
より発展した考え方が、そこにある、と感じた。
amazonのレヴューでは、なぜだか、この本の評価は低い。
でも、この本は、これまでの経験から導き出してきた考えを発展させてくれる、と予感している。