Date: 11月 27th, 2019
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賞からの離脱(BCN+Rの記事・その4)

ベストバイもステレオサウンドグランプリも、
選ぶ人がいて選ばれる機種があるという点で、
ベストバイには「賞」とはついていないが、私はベストバイ賞という認識でずっといる。

他の人はどうなのかはなんともいかないが、
少なくとも、私にベストバイの選考にあたって、
選考者であるオーディオ評論家が、ベストバイ選考のための試聴をやっている──、
そう思っていた人たちは、ベストバイを賞を捉えていたのではないのか。

以前書いているように、ベストバイは、編集者の体力的問題もあって生れた企画である。
スピーカーやアンプなどの総テストは、聴くオーディオ評論家も大変だが、
裏方の編集者の体力的にもしんどい作業である。

すべての号で総テストを行っていては、編集者の身体がもたない、
肉体的に休める必要もあってもベストバイという企画である。

ベストバイは、つまり最初から試聴を行わないことを前提としている。

私はこのことに批判的ではない。
現実的に無理なのだ、ベストバイ対象機種の総試聴というのは。

ベストバイの選考対象となる機種は、
前年のベストバイで選ばれた機種に、その一年で登場した機種すべて、ということになる。
それらをすべて一箇所に集めて、選考者全員に試聴してもらうことを考えてみてほしい。

試聴する時間もたいへんなものになるが、
それ以上に困難となるのが、例えばスピーカーシステムの試聴を行うとして、
対象機種を一度に集められるかということだ。

メーカー、輸入元に連絡をとって、日程調整をしなければならないが、
まずこれがたいへんなことである。
それをなんとかしたとして、集められたスピーカーシステムすべてを置く場所の確保が問題となる。
現在のステレオサウンドの試聴室および倉庫の広さがどの程度なのかは知らないが、
それでも無理だとは断言できる。

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