Date: 11月 20th, 2019
Cate: デザイン
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オーディオ・システムのデザインの中心(その22)

五年前の別項で、
ステレオサウンドは、オーディオのデザイン論をやってこなかった、と書いた。

これは私自身の反省もある。
私がいたときもやってこなかった。

企画をたてたところで、当時の私にどれだけの内容の記事がつくれたのか。
それでもやっておくべきだった、と後悔している。

やらずにすませてきた。
それから五年経った。
やはりステレオサウンドは、オーディオのデザイン論はやっていない。
おそらく、これから先もまったく期待できないはずだ。

オーディオのデザイン論、
そういう記事がどれだけ必要なのか、と疑問に思われるかもしれない。

ステレオサウンドがやってこなかったから、
エソテリックの、ああいうデザインが登場してくるし、
今回のタイムロード/ArchitecturaのAlinaのデザインが、
平気な顔して登場してくる──、そう思ってしまう。

ジョーダン・ワッツのflagonへのオマージュとリスペクト、
デザインや機能に意味合いを持った製品開発、
そういったことを謳いながらの、このかたちなのか。

特に青色のAlinaは、Flagonというよりドラゴンクエストのスライムである。

こんなことを記事になかったなら、
変な形のスピーカーが登場したな、とは思いつつも、ここで書くことはしなかった。

けれど違う。
それで書いている。

どうして、こんなデザイン(デザインとは呼べない)モノが、
日本のオーディオ製品として、ここに来てさらに目立つようになったのか。

2 Comments

  1. paunogeirapaunogeira  
    11月 24th, 2019
    REPLY))

  2. 1976年のレコード芸術誌に瀬川冬樹が「物マニアック装置考」と題するオーディオデザイン論を連載していました。たまたま手元にある9月号が第5回です。

    1F

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